たまり乳?さし乳?
こんにちは。助産師の宮本です。
産後のママの母乳ケアをさせていただいていると、
私は たまり乳ですか? さし乳ですか?
というご相談をお受けすることがあります。
【射乳反射って?】
おっぱいが出てくるツーンとしたような感覚を、射乳反射といいます。
赤ちゃんが乳頭を口に含むと、射乳反射がおこります。
射乳反射がおこると、
目に見えて母乳がしゃーっと出てくることが多いです。
ですので反対に射乳反射がないと、
母乳があまり作られていないのではないか、と感じる方も多くいらっしゃいます。
【お産後直後はたまり乳なの?】
前はたまり乳だったのにな~ もっと張ってたのにな~
今はたまらないです、さし乳ですか?
産後2ヶ月くらいするとおっしゃる方が多いです。
母乳は24時間常につくられて、おっぱいの中にたまっています。
これは、たまり乳でもさし乳でもかわりません。
昔は、
赤ちゃんが飲んでおっぱいがなくなったら新しい母乳がわいてくるさし乳のおむねと、
おっぱいをたくさん溜めておけるたまり乳のおむねがあるといわれていたそうです。
【たまり乳、さし乳はないですから安心してくださいね】
本来は授乳中の方の体の中では24時間母乳はつくられていますから、
たまり乳やさし乳という解釈や状態とは当てはまらないとも言われています。
ですので、おっぱいの張り具合や、射乳反射の有無によらず、
母乳は常につくられているという考え方から、たまり乳はよくて差し乳が悪い状態というわけではないのでご安心くださいね。
【赤ちゃんが飲みたい量とママが作る母乳量はリンクする】
新生児期のころはまだ母乳がつくられるリズムが確立していなかったり、
赤ちゃんが飲む量よりも多くの母乳が作られる母乳過多の状態であることも多く、
パンパンに張ったり、たまり乳であったと感じることは多いです。
生後2,3ヶ月してくると、赤ちゃんが飲む分だけの母乳が作られるようになり、
以前のような張りが落ち着いてくることから差し乳になった、おっぱいの出が悪くなったと感じる方もいらっしゃいます。
【赤ちゃんの様子をよくみてみよう】
今日もごきげんだね、おしっこもでているね
よく飲めてるからこそのご機嫌で、
飲めているからおしっこが出ます。
成長曲線は、あくまでも平均のグラフですから、曲線からはみ出るお子さんもいらっしゃいます。
2000gでうまれたお子さんと、4000gでうまれたお子さんでは、グラフのスタート時からすでに2㎏もの差がありますね。
お子さんなりに、右肩あがりに大きくなっているのかな?
平均と比べるのではなく、以前のわが子と比べてみましょう。
【ママの休息は大事】
ママが休むと、母乳を作る力が湧き出ます。
射乳反射も頻回に感じられるようになるかと思います。
ぜひ、休息できる環境をご検討くださいね。
フル回転しがちな育児だと思いますが、
隙をみて横になりましょうね。
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